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JAL特典航空券の改悪について考える

 

既に今更感がありますが、JALの特典航空券の制度変更について考えてみたいと思います。

 

この件、各所で取り上げられていますが、大雑把に言えば、ビジネスクラス及びファーストクラス特典航空券に必要なマイルが増加したものです。

 

必要マイル数の変化

必要マイル数の変化についてまとめたのが下の表です。

【ビジネスクラス特典航空券に必要なマイル数】

区間2015年10月まで2015年11月から
日本-ハワイ 60,000 80,000
日本-北米 80,000 100,000
日本-ヨーロッパ 85,000 110,000

JALマイレージバンク - JAL国際線特典航空券 マイル早見表

 

かなりの増加ですね。

もちろん、救済措置として、制限はあるものの、従来のマイル数と同数でビジネスクラス特典航空券に交換できるルールも新設されました。

 

アップグレード特典はどうなのか

面白いことにアップグレード特典については改悪されていません

注記:2016年のアップグレード特典も改悪が決定しました。詳しくは次の記事を参照してください。

2016年JAL国際線アップグレード特典が改悪

 

アップグレード特典とは、例えばエコノミークラスのチケットを購入した人が、必要なマイルを使うことでプレミアムエコノミーやビジネスクラスへアップグレードてきる特典のことです。

 

【エコノミーからビジネスへのアップグレードに必要なマイル数】

区間必要マイル数
成田-ハワイ 40,000
成田-北米 50,000
成田-パリ 55,000

※上記は往復。片道のみアップグレードの場合は、半分のマイル。

JALマイレージバンク - JAL国際線アップグレード特典 マイル早見表

 

無償となる特典航空券と交換するハードルを上げる一方、チケットを購入したユーザは、従来通りのマイルでアップグレード特典を受けることが可能ということですね。

 

上級会員だと、必要マイル数が少なくなる

なお、JMB FLY ONステータス会員に対しては、アップグレードに必要なマイルが大幅に少なくなるキャンペーンが行われています。

 

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アップグレード対象の路線が制限されており、例えばホノルルやシカゴは対象外ですが、それ以外の路線(パリ、サンフランシスコ)などは大丈夫です。

 

例えば、東京-パリ間のアップグレードに必要なマイル数は以下のようになります。

区間

必要マイル数(往復)

成田-パリ 35,000

 

他の路線はどうかというと、以下の表に示すように、アップグレードに必要なマイルのディスカウントが行われています。

行き先ディスカウント率
ヨーロッパ方面 約37%オフ
北米 40%オフ
その他 50%オフ

 

かなり大きなディスカウントですね。

 

 

なぜ、制度変更されたのか

今回の制度変更は、2014年11月にアナウンスされていました。

JALマイレージバンク - JALマイレージバンク リニューアル 国際線

このアナウンスでは、ファーストクラス及びビジネスクラスの特典航空券の交換マイル数の増加の理由については、述べられていません。

 

では、2015年2月発表のJALの中期経営計画はどうかというと、

「混雑状況に応じた必要マイル数の見直し」

という一文があります。

 

つまり、特典航空券の交換マイル数は需要と供給の状況によって変化させる、ということでしょう。

混雑する路線は必要マイル数を増加させ、比較的空いている路線は必要マイル数を低下させるか、ディスカウントキャンペーンを実施することで需給のバランスを保つのだと思います。

 

航空券の運賃は需給によって変動するのが一般的ですが、これがマイルにも今後は当てはまるのだと思います。事実、国際線ビジネスクラス、ファーストクラスの特典航空券は受付と同時に埋まることが多いほど需要があります。需要があれば必要マイル数が増えることは自然な流れです。

一方、エコノミークラス特典航空券が改悪されていないのは、単に需要が低いからだと考えます。

こう考えると、ビジネスクラス、ファーストクラス特典航空券への交換に必要なマイルが増えた一方、エ コノミークラスが改悪対象外となるのは納得できます。エコノミークラス特典航空券は1マイルの価値が低いため、積極的に交換するようなことにはなりにくいですからね。

 

制度変更がエコノミークラスまで及ぶのではないかと思いましたが、これは考え過ぎかもしれません。エコノミークラス特典航空券はどファーストクラス・ビジネスクラス特典航空券ほど人気がありませんし、エコノミークラスの座席数は多いため販売機会の損失にもつながりにくいですから。もちろん、エコノミークラス特典航空券の需要が旺盛になった場合は、なんらかの処置が入る可能性は十分に考えられます。

 

これは本当に改悪なのか

ところで、この制度変更は本当に改悪なのでしょうか。

特典航空券に必要なマイル数が増加したことは、1マイルの価値の低下を意味しますから、その意味では改悪と言えます。

一方、必要なマイル数が増加したことで特典航空券の争奪戦のライバルが減ったのですから、大量のマイルを保持しているユーザにとっては特典航空券を確保し易くなり、むしろ改善と言えなくもありません。

上級会員向けには、アップグレードディスカウントキャンペーンもありますし、今回のルール変更は、JAL便を頻繁に利用する人にとっては歓迎できることかもしれませんね。

 

【2016年の特典航空券制度変更記事】

2016年JAL国際線アップグレード特典が改悪

2016年度 JAL 上級会員限定のアップグレードディスカウントキャンペーンが発表されました

 

【マイル有効期限延長の記事を追加しました】

JALマイル有効期限延長 JMB G.G WAON が始まりました